ベトナムの祝日を徹底解説!2019年ベトナムの連休はいつ?
日本の祝日にそれぞれ祝日となった由来があるように、ベトナムの祝日にも当然由来があります。それぞれどんな由来があるのでしょうか。今回は、そんなベトナムの祝日について徹底解説します!
また、2019年のベトナムの祝日はいつになるのか。そして、2019年のベトナムでの連休はどこで作れるのかを解説していきます。ベトナム就職/転職をされた方などベトナム在住の方は、旅行の予定、日本帰国の予定を立てる際にお役立てください!
目次
2019年ベトナムの祝日カレンダー!
2019年のベトナムの祝日は、新暦で以下の日付になります。
- 1月1日(火):正月
- 2月4日(月):旧正月(大晦日)
- 2月5日(火):旧正月(旧暦元旦)
- 2月6日(水):旧正月(旧暦1月2日)
- 2月7日(木):旧正月(旧暦1月3日)
- 2月8日(金):旧正月(旧暦1月4日)
- 4月14日(日):フン王の命日
- 4月30日(火):南部ベトナム解放記念日
- 5月1日(水):労働者の日
- 9月2日(月):建国記念日/独立記念日
2019年のベトナムの連休は?
2019年のベトナムでは、祝日と土日を繋げることで以下を連休にできる可能性があります。土日が休みでない方には参考にならないと思いますが・・・。
・12月29日(土)〜1月1日(火)4連休:12月31日(月)を休みにすることで、1月1日(火)の祝日「正月」と土日を繋げ4連休になります。
・2月2日(土)〜2月10日(日)9連休:2月4日(月)〜2月8日(金)は祝日「旧正月(テト)」なので、前後の土日と合わせて9連休になります。
・4月13日(土)〜4月15日(月)3連休:4月15日(月)は祝日「フン王の命日」の振替休日なので、土日と合わせて3連休になります。
・4月27日(土)〜5月1日(水)5連休:4月29日(月)を有給休暇等で休みにすることで、4月30日(火)の祝日「南部ベトナム解放記念日」と5月1日(水)の祝日「労働者の日(メーデー)」と土日が繋がり5連休になります。
・4月27日(土)〜5月5日(日)9連休:4月29日(月)、5月2日(木)、5月3日(金)を有給休暇等で休みにすることで9連休の実現が可能です。日本のGWと同じ期間での連休になるため、日本のご友人と日程を合わせて旅行に行くことが可能です。
・8月31日(土)〜9月1日(月)3連休:9月2日(月)は祝日「建国記念日/独立記念日」なので、土日と合わせて3連休になります。
こうやってみると、ベトナムの連休のチャンスって少ないですね・・・。2019年日本は、12回の3連休以上の連休のチャンスがあります。ベトナムでは、祝日「旧正月(テト)」を5日間の祝日としてカウントしています。日本では正月の連休を1日の祝日としてカウントしています。こういうカウントの違いもあり、実際の祝日の数以上にベトナムでは休みの日が少なく、連休が少ないのだと思います。
ベトナムの祝日の日数は?
世界一祝日が多い国はインドとコロンビアの18日で、最も少ない国はメキシコの7日です。そして、祝日が少ないと言われるベトナムでは、祝日は「10日」となっています。
ちなみに日本の祝日は15日ですが、2019年に徳仁親王が新天皇に即位され新しく祝日が増える可能性があります。仮に来年1日増えて16日になると韓国・タイ・レバノンと並び、世界3位の祝日日数になる予定です。
東南アジアは、前述したタイ16日に加え、フィリピン・インドネシア・マレーシアの14日と祝日が多い国が目立ちます。ベトナムもこれらの東南アジア諸国のように、もう少し祝日が増えてくれることを願うばかりです・・・。
ベトナムのそれぞれの祝日について解説
ベトナムの祝日は合計10日とお伝えしましたが、以下の6つの種類の祝日があります。
それぞれの祝日の日付と由来を解説します。ちなみに、ベトナムの祝日には、新暦で設定されている祝日と旧暦で設定されている祝日があります。新暦の祝日は毎年同じ日付ですが、旧暦の祝日は新暦でみたときに毎年日付が変わります。
正月(新暦:1月1日)
日本と同じく新歴の正月1月1日は、ベトナムでも祝日になります。ただ、ベトナムでは新暦の正月よりも旧暦の正月を重視するため、新暦の大晦日12月31日や、新暦の1月2日、1月3日は祝日ではなく、休みになりません。日本人からすると、新暦の大晦日12月31日に普通に仕事をしていると違和感を覚える方が多いのではないでしょうか。
旧正月(テト)(旧暦:12月31日〜1月4日までの5日間)
(画像元:Learn Vietnamese)
ベトナムで最も大切な祝日がこの旧正月(テト)になります。旧正月は、新暦の1月21日から2月20日頃の間で毎年変動します。旧正月の前日の大晦日から、三が日+1日の計5日間が暦の上で祝日となり休みになります(2015年にテト祝日が1日延長され三が日+1日となりました)。ただ、多くの会社が土日に合わせて他の平日もお休みにするため、9〜11日連休になる会社が殆どです。
ベトナムでは、テト賞与として年に1回のボーナスをこのタイミングで支給する会社が多く、テトの祝日は財布も潤い街中お祭り騒ぎになります。ただ、昔の日本の正月と同様、ほとんどのお店が閉まってしまうので、旧正月にベトナム国内に残る場合は注意が必要です。「テト期間中はご飯が食べられなかった」なんて話も聞きます。ホーチミンやハノイなどの大都市から一気に人がいなくなるので、そんなホーチミンやハノイを味わいたい方は、旧正月をベトナムで過ごしてみてはいかがでしょうか。
フン王の命日(旧暦:3月10日)
(画像元:VTC news)
こちらも旧暦の3月10日にあたるため、毎年日付が変動する祝日です。
フン王はベトナム建国の祖と言われており、紀元前に北部から中部にかけて支配をしていた文郎(バンラン)国の王様です。1代目のフン王から18代に渡って続いたと言われています。旧暦3月10日は、そのフン王の命日を記念する祝日ですが、文郎国はいまだに遺跡等の痕跡が一切発見されておらず、伝説の国家だと言われています。日本で言うと、「日本書紀」でしか確認できない神武天皇みたいなものだと思います。
南部ベトナム解放記念日/統一記念日(新暦:4月30日)
(画像元:BM)
4月30日は、1975年4月30日にベトナム共和国(南ベトナム)の首都サイゴンが陥落したことで、南ベトナムが無条件降伏を宣言しベトナム戦争が終結した日であり、南北分裂していたベトナムが統一した日でもある、ベトナムにはとってはとても記念すべき祝日です。
1945年、第二次世界大戦終結を受け、ベトナムを占領していた日本軍が撤退し、ホー・チ・ミン氏が中心となり9月4日にベトナム民主共和国を建国しました。しかし、フランスがベトナムの建国を認めず、サイゴンを中心に南ベトナムを成立させました。これがベトナム南北分裂の始まりです。
その後、ディエンビエンフーの戦いでフランスが敗北したことで、1954年にジュネーブ休戦協定でフランスとの戦争は終結しました。ただ、これでベトナムが一つに統一されることはなく、続いてベトナム戦争へと突入していきました。ここからベトナム戦争は1975年まで続き、長く長く南北分裂の時代が続きました。
そして、ついに1975年4月30日、北ベトナム(ベトナム民主共和国)が南ベトナム(ベトナム共和国)の大統領官邸(現在のホーチミン市にある統一会堂)に突入し軍事制圧したことで、南ベトナムが無条件降伏を宣言しました。これにより「南部ベトナム解放」となり、ベトナムは苦難の末、南北統一を実現しました。長く長く続いた南北分裂が終わり、ベトナム戦争が終わったこの日は、ベトナムにとって本当に記念すべき日なんだと思います。
労働者の日/メーデー(新暦:5月1日)
日本では祝日として指定されていませんが、5月1日は世界中で労働者が団結する「労働者の日/メーデー」です。戦前、戦後は日本でも大規模なデモがあったようですが、現在はほとんど行われていません。ベトナムも同じで、現在は祝日としてみな休み、労働組合の団結などはないようです。
4月30日の南部ベトナム解放記念日と続いての祝日になるため、土日と合わせて4連休になったり、間に入った平日を休みにして連休にするベトナム人がとても多いです。時期的にも、ベトナムでいうGWですね。
建国記念日/独立記念日(新暦:9月1日)
(画像元:Youtube)
フランスによる植民地支配を受けていたベトナムですが、1940年フランスがドイツに敗北したことを受け、日本軍がベトナムに進駐してきます。そして1945年3月、日本がフランス軍を撃退し、ベトナムを一国で管理下におきます。
その後、同年8月に日本の敗戦が決定的になると、ベトナム独立同盟会(ベトミン)のホー・チ・ミン氏が立ち上がり8月革命を起こしハノイを制圧します。その後、日本が9月2日にポツダム宣言に調印。同日9月2日にベトナムの王朝であった阮朝は打倒され、ホー・チ・ミン氏主導の下、ベトナム民主共和国が樹立されました。
ベトナムの祭日は?
ベトナムには祝日としては制定されていませんが、祭日がありますので下記に列挙しました。
- 02月03日:ベトナム共産党の日
- 02月27日:ベトナム医師の日
- 03月08日:国際婦人デー
- 05月19日:ホーチミン主席生誕日
- 06月01日:国際子どもの日
- 07月02日:南北統一記念日
- 07月27日:戦死者・戦争傷病者の日
- 08月19日:8月革命勝利記念日
- 09月03日:ホーチミン死去慰霊日
- 10月20日:ベトナム女性の日
- 11月20日:ベトナム先生の日
- 12月22日:ベトナム軍隊記念日
以上のようにたくさんの祭日があります。この中から、どれかが将来的に祝日に変わるといいですね・・・。
戦争関連の記念日が多い中、国際婦人デー、ベトナム女性の日と女性に関する記念日が2回もあります。さすが、女性が強いと言われるベトナムですね。この二つの女性の日には、男性から女性に花束やプレゼントが渡されます。女性は、会社、家族、飲食店などで花束をもらえ、一日中祝ってもらえる特別な日です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
どこの国の祝日もそうなのかもしれませんが、ベトナムの祝日の由来をみると、どれもベトナムにとって大事な日であることが分かりますね。祝日は、ベトナム中で祝われ花火があがることもあります。ベトナムで生活をされている方は、ベトナムの祝日を満喫してください!
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