人材紹介営業 / 小西英之さん – ベトナム就職者談

今回ご紹介するのは、ベトナムの人材紹介会社で営業として勤務をしている小西英之(こにし ひでゆき)さん。日本を去った後から紆余曲折があり、ベトナムに来る前には酸いも甘いも様々な経験を積まれています。ベトナムで就職/転職をされることになる経緯や決めたきっかけについて伺いしました。konishi_hideyuki_profileimage

 ベトナム就職・転職するまでの経緯

−早速ですが自己紹介をお願いします!

小西英之30歳です!趣味は、スポーツ全般とお酒を飲むこと、そして読書、特にミステリー小説を読むことです。映画も好きで、高校の時は映画館とレンタルビデオ屋で働いていました。今日は宜しくお願い致します!

 

−こちらこそ宜しくお願いします!では、これまでの経歴について教えてください。

はい。私は東海大学を卒業後、タリーズコーヒーに新卒で就職し5年ぐらい働いて、その後に半年フィリピンで英語を勉強しました。英語はもともと苦手でほぼゼロからのスタートだったんですが、マンツーマンでの授業のおかげかグンと伸びましたね!

もっと英語を伸ばそうと思って、3か月間カリフォルニアで留学もしました。ハリウッドの影響でアメリカに住むことに憧れがありました。英語も伸ばせて、アメリカに住んでその暮らしを知る、この二つを叶えられるからいいなと思って。でも、アメリカでは正直英語力はそんなに伸びませんでした。というのも、授業がマンツーマンじゃなかったから、モチベーションを維持するのが大変だったのが原因だと思います。でもカリフォルニアの天気や雰囲気、ロサンゼルスの町並み、ビーチの雰囲気を感じて、いつかまた住んでみたいと思いましたね!

 

−留学をしている間、次の仕事のことを考えたりはしていましたか?

そうですね。留学中ずっと、次は何の仕事をしようかと考えていました。そんな時、シンガポールの飲食店で働く留学時代の友人から、人員不足等の理由でお誘いがかかったんです。同級生への恩もあったし、アメリカ留学後すぐにその企業に就職しました。

 

−シンガポールで働いておられたんですね!仕事内容はどうでしたか?

肩書きはアシスタントマネージャーとして働きましたが、ほぼアルバイトと変わらず接客を、週6日間。体力的にとてもきつかったですが、実際のところ一番成長した時期だと思います。しかも一人でいるときは色んな事を考えたりしました。

例えば、シンガポールにいると「階級」というものが常にある。シンガポリアンや欧米系の人は位の高い仕事につきやすく、小売り・飲食はアジア圏の出稼ぎが行う。さらに、皿洗い・掃除婦になるとインド人やフィリピン人、マレーシア人などの教育レベルの低い人が行う…とはっきりと階級によって仕事が分かれていました。

 

−人種と教育レベルがそのまま階級に影響するんですね。

そうですね。日本的にいえばすごく厳しいしシビアですが、シンガポールではそれが当たり前だったから、当然のことだと思うようになりました。スキルや知識がない人はそれなりの仕事しかできないのかな、と。そう考えると自分は飲食店の経験と少しの英語力しかなくて、このままだと飲食店の道しか歩めなくなると感じました。でも、飲食で起業するのはリスキーだし、かといって前線で接客をずっとするのは肉体労働だと思い、自分はそれには満足できないと感じ、転職活動をすることに決めました。

ただ、「飲食がしんどいから」というネガティブな動機で転職活動を行っても、次の仕事もきっと嫌になって辞めてしまうだろうと思い、今の仕事がきついからという理由ではなく、本当にやりたい仕事が見つかったら転職をしようと心に決めました。転職活動中は、焦らずに「この仕事がやりたいのかどうか」という軸で案件を吟味しました。自分の強みは、少しの英語力と行動力、そして人の懐に入る力だと思うので、「だったら営業しかない!」と思いました。

 

 ベトナムで働くことになったきっかけは?

−小西さん自身も転職活動の際には、人材紹介をご利用されていたようですね。

はい。ある人材会社の担当者がインド人だったのですが、その人と面談をした後に同じ会社の日本人から連絡が来て、「自社の営業が足りていないので、よかったら面接を受けてみませんか」と声がかかりました。そのときはとても嬉しかったですね。でも、面接に行って、面接官のドイツ人のマネージャーに、「英語力が低いから3か月後に出直してこい」と言われて、とてもショックを受けました。

 

−そんなエピソードがあったんですね・・・

でも、その頃から人材紹介会社にはすごく興味を持ち始めていたんです。色んな会社に登録して、面談もたくさんしましたし、プライベートで飲んだりもしていましたからね。そうしているうちに、自分が人材紹介の人と一緒に働くイメージが湧いてきたんです。自分は飲食の経験しかないから、経済や人材の動向や業界知識等、自分に足りない知識を学びながら楽しく仕事ができると思いました。

あと、決め手になったのはレストランの常連のお客さんです。50歳手前のエネルギッシュな女性で、今はフリー通訳をしておられます。謙虚な方ですが、話す内容は的を得ていて、とても参考になります。その方は実はシンガポールにある外資系人材紹介会社で15年間働いておられたのですが、彼女から「あなたは人材紹介に向いているわよ」と言われました。そのあたりから人材紹介だけにフォーカスするようになりましたね。

そして、人材紹介会社で働いている大学時代の親友に、海外の人材紹介会社で働きたいと話したんです。そうしたら、ベトナムの人材紹介で働いている人を紹介してくれました。「チャンスだ、行くしかない」と感じたので、1週間ほど有給をとってベトナムに行き、直接お会いしました。正式な求人もない状態でしたが、レストランでご飯を食べながら「今私は人材紹介で働きたいんです」と素直に話しました。

その次の日に、テストを受けてみるよう勧められて受験したら合格しました。全然問題が解けなかったのに当時は不思議でした。そして面接を受けさせていただき、採用されて今ここでお仕事をしているんです。

 

 ベトナムでの人材紹介営業の仕事のやりがいは?

−ベトナムで転職をして今のお仕事を選んで、嬉しかったことや楽しかったことはありますか?

ある会社に人事マネージャーの紹介をさせていただいた時のエピソードがあります。人事マネージャーを求めておられたのですが、他の紹介会社からもなかなか紹介があがらなかったようでした。なので丁寧にヒアリングをして、推薦の際は自ら候補者の経験面等をチェックしたら、無事紹介に成功しました。

その後他の案件でその会社に候補者を紹介した際、私が紹介した人事マネージャーの方からオファーレターが届いて、同時に日本語でお礼のメールが届きました。クライアントと候補者に両方貢献できたと感じて、とても嬉しかったです。

 

−自分が紹介した方が実際に会社で働いているのを知ると、嬉しいですね!

そうですね。また、仕事の際は、役職や業種・業界を自分なりに勉強しています。もしそのような勉強を後回しにして数字を追うことのみに注力してしまうと、仕事が空っぽで楽しみのない、ただのルーティーンワークになってしまうと思います。最初の自分はまさに数字を追いかけていましたが、業種を知るようにして、かつ候補者の経験を正しく理解することを大切にすると、新しい楽しみが生まれてきました。

 

−なるほど。具体的にどんな楽しみでしょうか?

例えば、建築の施工管理の仕事って具体的にどんなことをするんだろう?と疑問を持ったら、調べてみる。調べれば調べるほどヒアリング力は上がるし、ミスマッチをしない重要な判断材料となります。調べる作業の重要度が上がってきて、より深い理解が仕事の楽しみにも繋がるのです。

自分がこの仕事を始めた理由は、広い業界の知識を知ることと、人材紹介業のスキルを身に付けることです。人材紹介業のスキルはすなわち語学と業種に対する知識だと思っていて、それらは数字にも直結するので、そこに注力するようにしています。

 

−逆に人材紹介の難しいところは何だと思いますか?

自分の営業力が伸びているのかどうかがわからないところですね。人材紹介は成果報酬型(推薦、面接、入社が決定して初めて報酬を頂く)という形をとっており、そのため企業様から案件は簡単に頂ける場合が多いです。だから、営業力という観点だけで見たときに、何かの商品を専門に売る営業の方と比べた場合、成果報酬型の人材紹介の営業は彼らに勝つことはできないかもしれないのです。

 

 ベトナムでの働くことを選んだ理由は?

−小西さんがベトナムを選んだ理由はなんですか?

ベトナムを選んだのは直感と、フィリピンで出会ったベトナム人の友達です。シンガポール時代もベトナム人のスタッフと気が合ったし、勤勉さを感じました。だからベトナムで働くのは良さそうと感じました。ベトナムに旅行に来た時には、「ここなら住める」と感じました。実際ベトナムに来て住んでみて、その感覚とのギャップは全くありませんでした。直感は正しいと思います。

 

−直感ですか!実際に来てみてどうですか?好きなところはありますか?

ベトナムの好きなところはたくさんありますが、特におしゃれなお店がたくさんあるところですね。ベトナム人はコストをあまりかけずに、おしゃれなお店を作り出す能力が高いし、工夫をしているんだなと思います。そういうところをすっごく尊敬しています。

 

-そもそも、どうして小西さんが「海外で働きたい!」と思ったのかを教えて頂けますか?

日本ではなく海外で働きたいと思った理由はいくつかあります。

一点目は、海外で働くと自分のスキルや成長にプラスになることが多いという点です。例えば海外なら、仕事をしながら語学も身に付けることができる、その点だけでも自分にプラスになりますね。また、これから日本では働き手が減ってGDPが減少していき、若い外国人をどんどん日本に誘い入れなければいけなくなる時が来るでしょう。そうなったら、海外経験があったり外国人をマネジメントできる人が必要になります。だから今の自分の経験は、今後もし日本で働くことになったとしても有利になってくると思います。このように、同じ時間を過ごすとしても、海外と日本では得られる経験と知識に大きな差が生じると思います。

二点目はネガティブなポイントになってしまいますが、日本で毎日スーツを着て、満員電車に乗って通勤をしていると気が滅入ることがあります。日本にはあまりにもスーツのサラリーマンが多すぎて、そこが感覚的につらく感じてしまうんです。海外では、サラリーマンだらけの満員電車に乗ることはなく、仕事内容自体は同じでも、ポジティブな気持ちで働けていると思います。

三点目は人の問題です。海外で働く人は、覚悟を決めてやって来た方、野心のある方、とてもポジティブな方など、魅力的な人が多いと思います。また、ベトナムはどう考えてもこれから経済が伸びる国で、そのフェイズにいるベトナム人の方と触れ合い、その感覚を知ることができるのも良いです。海外で働くのであれば、是非ベトナム転職も考えてみてはどうでしょうか。

 

-小西さん、ありがとうございました!

 

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