ベトナムのスマホ普及率は?人気のメーカーや国産スマホについても解説
ベトナムは成長著しい発展途上国ですが、ベトナム国民にスマホはどの程度普及しているのでしょうか?ベトナムで人気のメーカーや価格帯はどうなっているのでしょうか?
ベトナムでスマホを買える場所や日本で買ったスマホを使う方法なども含めて、ベトナムのスマホ事情を徹底解説していきます!
目次
ベトナム現地のスマホ事情
ベトナムでのスマホの普及率やスマホを買う際のショップなど、ベトナム現地のスマホ事情をお届けします。
ベトナムでのスマホの普及率は?
ベトナムではどのくらいスマホが普及をしているのでしょうか。
ベトナムに来たことがある人であればわかるかと思いますが、ハノイやホーチミンの市街を歩いているとほとんどのベトナム人がスマホを持っていることがわかります。所得の高いとは思えないような人もスマホを持っている印象があり、ほとんど日本と変わらないくらいのスマホ普及率のように思えます。
シンクタンクのピュー研究所が2017年に行なった調査によると、ベトナムのスマホ普及率は53%で、調査対象国37カ国中の25位だったそうです。(調査対象国に日本は含まれず)
総務省の調べによると、2017年の日本の世帯におけるスマホの普及率は75.1%であったそうです。調査元が異なるので単純比較をすることはできませんが、国全体として考えると日本よりもベトナムの方がスマホの普及率は低いと言えます。ただし、先ほども書いた通り、都市部であれば日本とベトナムも共にほぼ全ての人がスマホを持っているという同じ様な状況と推測はできます。
ベトナムでスマホを購入できるショップは?
街を歩いていると多くのお店で新品や中古のスマホを売っていますが、個人経営のお店で購入するのは少し不安な気もします。実際に、個人経営のお店で中古のスマホを購入したらすぐに壊れたというケースもあります。そこで、一定以上の規模で展開をしているベトナムのスマホショップをご紹介します。
Thegioididong
こちらのチェーン店は、ベトナム国内に231店舗構えている最大手です。新品、中古ともに豊富なスマホを取り扱っています。また、中古のスマホのセールをしていることもあります。
また、ECショップも大規模に展開をしており、ベトナム国内でトップレベルのアクセスを集めるECサイトを運営しています。
FPT Shop
こちらはベトナム最大のITサービス企業であるFPTが展開をしている小売店で、Thegioididong同様、大手のお店です。ベトナム国内に79店舗展開しており、新品、中古品共に購入することができます。
べトナムで人気のスマホ(メーカー・価格帯・機種)
ベトナムのスマホ利用者の中で、どのメーカー・価格帯・機種のスマホが人気なのでしょうか。
ベトナムで人気のスマホメーカー
日本は世界でも珍しいほどiPhone(Apple)のシェアが高い国と言われていますが、ベトナムではどのスマホメーカーが人気となっているのでしょうか。
下記は市場調査会社 Counter point社が2018年に調査をした結果ですが、これによるとSumsumgとOppoが非常に大きなシェアを持っていることがわかります。日本では圧倒的なシェアを持つiPhone(Apple)は3位となっています。
(出典:https://www.counterpointresearch.com)
SAMSUNG(サムスン)
ベトナム国内での販売総数、売上総数ともにSAMSUNGが1位となりました。SAMSUNGは、世界販売台数でもApple(iPhone)や中国メーカーを押さえて第一位となっています。
ベトナムでは、大型自動車、バス、冷蔵庫などあちこちで韓国メーカーの製品を見かけますが、スマホも例外なく韓国メーカーであるSAMSUNGが人気です。
SAMSUNGのベトナムでの人気機種は日本とは全く違い、SAMSUNG毎年発売している低価格帯のスマホが人気となっています。
OPPO(オッポ)
OPPOは中国のスマホメーカーです。日本での認知度は高くはありませんが、世界4位のスマホメーカーです。
OPPOの戦略の一つは、広告を多用することであるそうですが、ベトナム国内ではバス停、エレベーターなど多くの場所でOPPOの広告を目にすることができます。
また、OPPOはセルフィー(自撮り)しやすさに力をいれたスマホです。セルフィー好きが多いベトナムにハマる戦略で、ベトナムでの人気機種2位となったのだと思います。
Apple(アップル)
iPhoneは単価が高いゆえ販売台数のシェア率はSamsungやOPPOに届きませんでしたが、それでも第3位にランクインしたことから、世界的にiPhoneが浸透していることが伺えます。
シェアの高い日本とは異なり、iPhoneは高価なスマホとして受け入れられている印象が強いです。また、日本では最新機種を持っている人が多いのに対して、ベトナムでは型落ちのiPhone(今だと6Sなど)を多少安く購入する傾向がある様です。
Xiaomi(シャオミ)
中国のメーカーで、2010年に創業をされた新興メーカー。高機能で低価格の商品対ナップで話題を集めている。創始者の雷軍(レイ・ジュン/Lei Jun)は、「中国のスティーブ・ジョブズ」とも呼ばれています。
ベトナムにおいてはここ数年で存在感を増しており、年々シェアを伸ばしている状況です。
HUAWEI(ファーウェイ)
こちらもOPPO、Xiaomiと同様中国のメーカーです。元々は電波の基地局、中継局を作るインフラ事業がメインだったそうですが、現在では世界でも有数のスマホメーカーとして認知をされています。2018年の世界販売台数は、Apple(iPhone)を抜き世界第二位のスマホメーカーとなっています。
HUAWEIの特徴は、なんと言ってもカメラの性能の圧倒的な高さです。ベトナムにおいても徐々にシェアを伸ばし、Sumsung・Oppoを追走する位置につけています。
ベトナムでの人気のスマホ価格帯
日本より物価が低いベトナムですが、スマホはいくらするのでしょうか?下記は市場調査会社 GFK社が2017年に作成をしたグラフです。ベトナムでは、500万VND~700万VND (約24,000円~33,500円)が人気のスマホ価格帯となっています。
(出典:https://www.gfk.com/en-vn/)
日本で購入するスマホに比べると、少し安いという印象を受けます。ベトナムに長期滞在する人は、ベトナムで安いスマホを購入してもいいかもしれません。
それでは、具体的にベトナムで人気の価格帯のスマホをいくつか紹介します。
Samsung Galaxy J8 2018
Galaxy J8はSamsungのスマホで、2018年7月に発売されました。6.0インチHD+ディスプレイを搭載し、厚さは-mm、重さは-gです。Snapdragon 450を搭載しており、ローエンド級の処理性能を持つAndroidスマホです。
Oppo F7
Oppo F7はOppoのスマホで、2018年4月に発売されました。6.23インチフルHD+ディスプレイを搭載し、厚さは7.8mm、重さは158gです。Helio P60を搭載しており、サクサク動く処理性能を持つAndroidスマホです。
ベトナムでのスマホ販売台数ランキング
では、実際にはどの様な機種がよく売れているのでしょうか。
下記はベトナムのITニュースサイトVnexpressが2018年8月に発表をした売れ筋ランキングです。(このランキングはベトナムの大手小売り店からのデータに基づいて作成をされています)
こちらのランキングを見ていただけると、シェアNo.1を誇るサムスンがどれだけ圧倒的な存在かがわかるかと思います。また、シェア2位のOppo製品もランキングの4-5位に位置をしており、存在感があることがわかります。
1位:「Samsung Galaxy J4 2018」
2位:「Samsung Galaxy J8 2018」
3位:「Samsung Galaxy J6 2018」
4位:「Oppo F7」
5位:「Oppo A71k」
6位:「Huawei Nova 3i」
7位:「Samsung Galaxy J2 Pro」
8位:「Oppo F9」
9位:「Apple iPhone 6」
10位:「 Samsung Galaxy Note9」
ベトナムで中古のスマホを購入するには?
ベトナムでは中古のスマホが多く市場に出回っています。どの様な場所で中古のスマホを買うことができるのか、またどのくらいの価格で出回っているのかをご紹介します。
中古のスマホを購入できるショップ
先ほどご紹介したThegioididongやFPT shopでも、多くの中古スマホを取り扱っており購入が可能です。その他にも中古スマホを取り扱っている携帯ショップはたくさんありますが、その中の一つをご紹介します。
XTMobile
こちらのお店では、中古のスマホを専門に取り扱っています。ベトナムでは6店舗展開しています。中古スマホに特化していることもあり、ThegioididongやFPT shopよりも中古スマホの取り扱いが多く、同じ機種での値段が安い印象を受けます。
ベトナムの中古スマホの価格
どこで買えるかをこれまで説明してきましたが、最も気になるのは価格面ですね。中古品ということで、新機種の発売や時間の経過とともに値段は大きく変動をしますが、ここでは2019年4月時点の価格例を紹介します。(最大手であるThegioididongのECサイトの価格を参考にしました。)
大まかな相場をイメージいただければと思います。なお、補修的の有無は公表され、保証期間として6-12ヶ月が設定をされることが一般的の様です。
iPhone 7
ブランド:Apple
容量:32GB
発売:2016年9月
価格:720万 – 850万VND(36,000円〜42,000円)
Samsung Galaxy Note 8
ブランド:Sumsung
容量:64GB
発売:2017年10月
価格:920万-1100万VND(46,000円〜55,000円)
Huawei Y7 Pro (2018)
ブランド:Huawei
容量:64GB
発売:2018年4月
価格:200万 -220万VND(10,000円〜11,000円)
ベトナムの国産スマホメーカーは?
新品、中古ともにベトナム国外のスマホメーカーの製品ばかりを紹介してきましたが、ベトナム国産スマホメーカーはあるのでしょうか?
実は、最近になりベトナム国産のスマホメーカーも登場してきました。価格帯が安いこともあり、今後ベトナム国内で普及する可能性が十分にあります。今回は有名な2つのメーカーをご紹介します。ちなみに、以下の2つのスマホメーカー以外にも、Mobiistarというベトナム系のスマホメーカーもあります。
VinSmart
ベトナム最大の売上を誇るビングループのスマホメーカーです。
VinSmartは、自社で開発したVsmartというブランドでスマホを4機種発売する予定です。この中で1番安い機種になるのが「Joy 1」というブランドで、新品でキャンペーン価格で249万VND(12,500円)という圧倒的に安い価格になる予定です。
ベトナムの巨大企業であるビングループの安心感やブランド力、そしてこの低価格帯から、一気にベトナムで普及し外国メーカーのスマホシェアを奪う可能性があります。
Asanzo
Asanzoはベトナムの家電メーカーで、安い価格帯を武器にベトナムのテレビ販売シェアで20%近くを取っている会社です。テレビ以外にも、エアコンなどでも有名な会社ですが、2017年からスマホの販売もスタートしています。
販売しているブランドはAsanzo S5などで、299万VND(15,000円)で販売しています。
ベトナムでよく使われているスマホアプリ
最後にベトナムでスマホを使ってより便利に生活ができるべく、ベトナムでよく使われているおすすめスマホアプリを紹介していきます。
Facebook
「言われなくてもFacebookくらい知ってます」という声が聞こえてきそうですが、ベトナムにおいてはFacebookは日本とは比較にならないくらい普及をしており、有効活用できるかどうかによって生活の便利さが大きく変わるといっても過言ではありません。
日本ではほとんどのユーザーが日々の出来事をポストする程度かと思いますが、ベトナムでは他の用途でもFacebookが使われます。例えば、部屋探しやモノの売買、さらには仕事探しもFacebookで行うという人が珍しくありません。
また、イベントなどもFacebookでPRをしていることが多いので、イベントを見つけ、友好関係を広げる上でもFacebookは有効活用できます。
配車アプリ
ベトナムには沢山配車アプリがあります。Uberが2017年に東南アジアから撤退をして以来、ベトナムにおいてはGrabが最大手となっています。配車アプリについては下記の記事で詳しく書いていますが、安全性や価格の面から絶対に使った方がいいと断言できるほど便利なアプリです。
現在はGrabが最大のシェアを握っていますが、そのほかにもGoviet、Beなどといった配車アプリも登場しており、シェアを広げるために積極的なプロモーションをしています。
デリバリーアプリ
バイクが非常に広く普及をしていることもあり、バイクを使ったデリバリースマホアプリがたくさんあります。
FoodyやVietnammmというアプリは有名で幅広いお店からのデリバリーが可能です。
デリバリー料金として1万-3万VND(約50-150円)程度がかかります。ただし、デリバリー向けにプロモーション割引をしていることも多く、デリバリー料金を含めても店舗で食べるよりも安くなるというお得な状況が頻繁に発生をします。
また、先ほどご紹介をしたGrabでもデリバリーサービスを行なっており、非常に使いやすいスマホアプリになっています。
銀行アプリ
日本でも最近が便利になってきていると思いますが、それと同様にベトナムでも各銀行がアプリを提供しており、残高確認や振り込みなどはもちろん各種公共料金の支払いやスマホへのチェージもできます。
特にスマホへのチャージは利用頻度が高く、アプリでの支払いをしないとその都度コンビニなどで支払うことになるので便利かと思います。
電子決済アプリ
日本でも話題になりつつありますが、ベトナムでもここ数年で大きく普及をしてきました。ベトナムの電子決済アプリで最も有名なものがMomoというスマホアプリです。
2018年6月末時点でアプリダウンロード数800万件を記録しており、ベトナムでは知らない人はいないというくらい普及をしているスマホアプリです。コンビニやカフェにおいても財布を出さずして、決済をできるのはとても便利ですね
ベトナムで日本のスマホを使う方法と注意点
ベトナムで日本のスマホを使うにはどうしたらいいのでしょうか?また、ベトナムで日本のスマホを使う場合に注意すべき点はあるのでしょうか?これらを解説していきます。
日本のスマホは持ち込み可能?使う際の注意点は?
ベトナムに日本のスマホを持ち込むことは全く問題ありません。また、そのスマホをベトナムで使用することも問題ありません。
日本のスマホをベトナムでインターネット接続するには、以下の3つの方法があります。
- WiFiを使用する
- ベトナムのSimカードを購入する
- 国際ローミングする
ベトナムは、ホテルだけでなく、あらゆるレストランやカフェなどでWiFiの利用が可能なので、短期滞在であれば1を選択しても問題ないと思います。
2に関しては後ほど解説しますが、注意すべきは3の「国際ローミング」です。
日本のスマホで契約しているDocomo,Softbankなどの電波は、ベトナムまで飛んでいません。そのためベトナムで日本のスマホを使うと、Docomo,Softbankなどが提携しているベトナムの通信会社の電波を借りてきて使うことになります。これを国際ローミングと言います。
注意すべき点は、国際ローミングは1日3,000円程度と高額であるにも関わらず、日本のSimカードを入れたままでモバイルデータ通信をOnのままにしていると、自動で国際ローミングに接続されてしまうことです。国際ローミングを使わない場合は、モバイルデータ通信をスマホの設定からOffにするか、機内モード(フライトモード)などにしておきましょう。この状態でもWiFi接続が可能で、インターネットを使うことができます。
ベトナムで使えるスマホのSimカードは?
ベトナムで国内で使うことができる、ベトナムの通信会社が発売しているSimカードが複数種類あります。
ただ日本のスマホは、契約しているDocomo,SoftbankなどのSimカードしか使えないようにスマホ自体にSimロック設定がかかっています。この場合、Simロックを解除してからでないと、日本のスマホをベトナムのSimカードで使うことができません。Simロックの方法やベトナムでSimカードを購入して使う方法など、以下の記事に詳細にまとめています。ご覧ください。
また、ベトナムの通信会社のSimカードを入れた場合は、モバイルデータ通信をOnにしなければなりません。この場合、国際ローミングには接続されません。
ベトナムで日本のスマホ充電器は使える?
日本のスマホ充電器をベトナムで使用することが可能です。電圧の違いはありますが、ベトナムで問題なく充電することができますし、それによりスマホが壊れるというようなこともないので、安心して日本の充電器をご利用ください。
コンセントも日本の充電器をそのまま使うことができるので、マルチアダプター等を使用する必要がありません。
ベトナムではスマホの盗難がある?
ベトナムは治安がとても良い国ですが、ひったくりなどの軽犯罪は多発しており、特にスマホのひったくりがとても多いです。特にホーチミン中心部(1区)などでは注意が必要です。
ベトナムの都市部ではひったくりに合う危険があるので、歩きスマホは止めましょう。また、繁華街などを歩くときはポケットからスマホを抜かれないように注意しましょう。注意すべき場所に関しては、以下の記事にまとめています。
まとめ
ベトナムのスマホ事情について解説してきましたが、ここまでお読みいただければベトナムのスマホ事情にかなり詳しくなられたのではないでしょうか?
ベトナムは日本同様スマホが普及しており、様々なスマホを新品や中古で購入することが可能です。特に中古市場が日本の比じゃないぐらい盛り上がっているので、中古で安くスマホを購入したい方にはベトナムでのスマホ購入をおすすめします。最新機種も購入可能です。
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