美容院経営 / 久実 リップマンさん – ベトナム就職者談

今回のベトナム就職者談で話を伺ったのは、株式会社 CLEO hair international代表取締役の久実 リップマンさんです。若い頃からグローバルに仕事を行っている久実さんに、「ベトナムで働くこと」で得られる経験や刺激について話を伺いました。

リップマン・クミさん-min

 海外の仕事に挑戦しようと思った理由は?

― いろいろな国のコレクションやショーへの参加や海外への出店と「海外で働く」経験が豊富な久実さんですが、海外に挑戦しようと思った理由は何だったのですか?

会社の代表として海外にお店を出したのは、ビジネス上のリスク回避の目的があります。数ある国々の中でも、世界情勢の変動などを受けやすいニューヨークやイギリスといった先進国ではなく、これからの成長が約束されていて世界経済が悪化して影響が少ないアジアのベトナムにも出店を決めました。

 

 ベトナムで働く中での苦労と得られたものは?

― 長い間海外で働いている分、大変だったことも多くあると思います。「ベトナムで働く」中でどのような困難がありましたか?

皆さんもおっしゃるように“文化の違い”が一番ですね。特に、ベトナムは後進国と言われています。先進国はイギリスに住んでいたり、アメリカによく行ったりするのですが、後進国に長く滞在した経験はありませんでした。先進国の常識で理解できることが後進国では理解できない。そういった文化の違いは私も苦労しました。

また、情報に関しても苦労しました。ベトナムに来て5年になるのですが、5年前というのは今よりもベトナムに関する情報が少なく、「どうやって起業することができるのか?」というところから調べ、自分で現地に来て自ら集めて。そういった事が大変でした。

ただ、ベトナムで実際に自分の足で情報を集めたことにより得られたことも多くあります。情報を集める際は、現地に入り自分の肌で感じて情報を集める事を強くおすすめします。もちろん言葉の壁もあります。ただ、ベトナムは英語が多少通じるので、助かっています。

後は、他社の会社が日本人ばかりではない、ということです。日本では、競争相手は日本人のお店ばかりですよね。でも、ベトナムの競争はグローバルなんです。いろいろな国の人たちとの競争なんです。ベトナム人との競争はもちろん、韓国人、中国人、イギリス人、アメリカ人、フランス人・・・。そういう人たちがいろいろなところでいろいろな商売をしているのでそういった人たちとの競争です。海外でお店を出すのが初めてだったので、今までは広島で日本人との競争しかしてこなかった分、ホーチミンはとてもインターナショナルなので、前に進んでいく勇気がないと勝てないなっていうのと、いろいろな面で日本的な感覚では勝てないなって思いました。今、ベトナムはフラットな状態なのでだれが上に立つかを争っている状態なんですよ。

 

― では、そういった経験を通して得られたことはありますか?

得られたものとは少し違うかもしれませんが、いろいろな初めての経験ができました。外国人を雇うっていうことも初めてで、外国人は日本人と違って言葉で伝えなければ伝わらないということを実感しました。もともと言葉ではっきりと言う性格だったので、ベトナムでの経験を通して得られたものというより再認識できた部分ですね。

あとは、高度経済成長を目の当たりにできていること。日本ではもう経済成長が終わってしまっていますが、ベトナムでは今まさに高度経済成長中で自分が見れなかった時代を今目の当たりにできているという感覚があります。この状況は自分にとってとてもエネルギーがわいてきます。広島とベトナムを一カ月か二か月に一回行き来しているのですが、広島はこれからどうなっていくのだろう、という不安の中で仕事をしているので、ベトナムでエネルギーをもらって広島に帰って考えて。その繰り返しで仕事に取り組んでいます。

 

 ベトナムは若手をトレーニングする場

― 従業員の育成の場としてベトナムを使っている、とお伺いしました。

そうです。ジュニアスタイリストの子たちをこさせて、3日間で朝から晩までモデルカットをさせて、経験値を上げる、ということをやっています。ベトナム人は、日本のファッションや言葉にとても興味を持っています。そのため「日本から来たスタイリストが髪を切ってくれる」と言う事でモデルはたくさん集まるんです。日本では、お店の客層なども関係しこんなにたくさんの人たちを短期間で切る機会はありません。とてもいいトレーニングの場になっています。

店舗写真③

 

― 経験値を得るほかに、ベトナムでトレーニングをするメリットはありますか?

これはベトナムに限らない話ですが、後進国の子たちはとにかく積極的です。そのため、接客の際は日本でやるよりももっと自分がリーダーシップをとったり、もっとカウンセリングをしたりすることが必要になってきます。

“日本人美容師は、日本で勝つためにもっと海外との交流をすることが活性化のポイントになる“と、ある雑誌に書いていました。まさに私もそう思っています。私たちの職業”美容師“は、お客さまの思いを聞き、理解し、形にしていく仕事です。にも関わらず、経験値の低い現代の若者スタイリストは、キャパシティが狭く前に出れないスタッフが多くなってきている現状があります。

経験値を上げさせて魅力のある人間に育てる。そういったことがスタイリストとしての成功にもつながるとともに、企業として取り組むべきことだと考えています。私はサロンを経営し始めて約25年間、常にスタッフには海外経験をさせるシステムを組んできています。今はまさにベトナムです。

日本は少子高齢化で人口も減少し始めています。美容室も昔の時代のようにお客様がたくさん来ていただける時代ではなく、おひとりのお客様と一生お付き合いできるサロン経営をみんなが目指しています。だからこそ、ベトナムは平均年齢28~29歳と言われており、練習モデルも豊富ですし、日本人より積極的です。研修にきたスタイリスト達にはとても両面からの刺激になっているようです。

「どんな髪にしますか?」と聞くと、「あなたにお任せします」とおっしゃっていただけることも多いです。日本とは違い、お客様の方からどんどんコミュニケーションをとってくださいます。そのため、ドメスティックな日本人スタイリストがベトナムに研修に来ると「ベトナム人からたくさんの刺激をもらいました」と言って一皮むけて帰っていく。そこが一番いいところだと思っています。

 

 ベトナムで働くことの意味は?

― では、最後に読んでる方に向けてメッセージをお願いします!

私は、日本に絶対いなくちゃいけないことがない限り、今からはアジアに出た方がいいと思います。でて損はないです。今、日本でも求められていることの一つが「働き方のダイバーシティ―(多様性)」だと感じています。目まぐるしく世界も変わりつつあるなかで、経済成長の目覚ましいベトナムで勤務して経験できることはチャンスとしか言えないと思います!

最近、特にベトナムでは日系企業の進出が多く、日本人人口も増えてきています。その状況で働くことは、責任も大きいかもしれませんが、勉強できることも多いのではないでしょうか?

他にも、英語をしゃべる機会が多い、積極的な人たちとの出会いが多いなど、グローバルな環境に身を置くことの素晴らしさは来て経験してみないと分からないのではないでしょうか。かえって、国外に出たことで日本はとてもいい国で、いい文化や技術があることにも気付けると思います。今のベトナムで働くことはいろいろな面でいい経験になるのではないでしょうか。

 

― 素敵なお話し、ありがとうございました!

 

▼ 店舗紹介

  • CLEO hair Japan
  • 住  所:Tầng 4, 68 Lý Tự Trọng, Quận 1, TPHCM
  • 電話番号:0935-484-275(日本語)、028-3822-4373(英語、ベトナム語)
  • 営業時間:9:30~19:30
  • URL  :http://www.cleo.asia

 

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