ベトナム人の読書量は?年間に読む本は〇冊?
日本はもうすっかり秋の気候になった頃。ホーチミン市には秋がございませんが、暦上10月を迎えると日本の紅葉を懐かしく思います。
さて、秋といえばどんなことが思いつきますか?【食欲の秋】【紅葉の秋】そして【読書の秋】といったところでしょうか。スマートフォンがなくては生活ができないと言っても過言ではなくなってきた現在、画面を覗くだけではなく、本を手に取り【読書の秋】を今一度実践してみるのも良いかと思います。
前置きはさておき、今回はベトナム人の読書量について皆様に共有させて頂きます。日本人に似て、勤勉と呼ばれるベトナム人は一体どのくらい本を読むのでしょうか。
ベトナム人の年間読書量
ずばり、ベトナム人の年間読書量は平均0.8冊。1冊にも満たないのがベトナムの現状です。至るところで本屋は見かけますし、古本屋ストリートすらあるベトナムですが、思いの外読書量が少ないですね。日本よりも深刻な活字離れなのではないかと少々心配をしてしまいます。
確かに、ベトナムの街中・オフィス・カフェで周囲を見渡してみても読書をしている人より、圧倒的にスマートフォンをいじっている人が目立ちます。
そもそもどうして読書量が極端に少ないのか?
まずベトナム国民の半分が農民であることが理由の一つでしょう。あくまで仮説ですが、都市部を除いた地方の義務教育は小学校までで中学校にすら進学しないケースもあり、勉学にかける時間とお金を捻出するのが難しく、結果的に読書の習慣を身につけずに過ごしてしまっているのではないでしょうか。
参考元:外務省/諸外国・地域の学校情報
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/world_school/01asia/infoC11600.html
そのため、ベトナム国民の半分以上が読書をしないと考えると、ベトナム人の平均冊数を計算した際に1冊を切るのはある意味おかしな話ではないと考えられます。
読む人は読むが、読まない人は全く読まないという二極化が進んでいるかもしれません。また所得に対する本の価格が高いのもベトナム人の活字離れの一つの理由とも言われています。
読書に代わるベトナム人の情報収集
全く読書をしないからといっても、情報収集をしていないというわけではありません。数年生活してみて感じたベトナム人の読書に代わる手段を3つ挙げて見ます。
1.スマートフォン(主にSNS)
1日に約3時間ほどフェイスブックに費やすベトナム人。
自撮り写真を投稿したり、友達の投稿にコメントしたりするだけではその時間を埋め合わせするのは難しいでしょう。そのため多くのベトナム人は意識的か無意識的はさておき、フェイスブックのタイムラインに上がってきた記事を閲覧しています。
ベトナム語の記事ばかりなので、どのような記事を閲覧しているのかは謎のベールに包まれていますが、どこかのタイミングで探ってみます。
2. カフェでの雑談
ベトナム人はカフェ愛好家ばかり。時間があれば、友達とカフェに集まり雑談を数時間続けています。恐らく政治や経済、歴史の話をみんなでしている(はずです)。周りの人たちとの会話を通じて、有益な情報を得ているとも言えます。
3. テレビ
依然としてテレビは人気です。家に帰って、家族団欒の時間はテレビを見て費やしています。
一家族だけではなく、近隣の人々も一緒に集まり、まるでカラーテレビが流行り始めた昭和時代を想起させます。
日本と異なりチャンネル数が豊富で、ニュース番組、テレビドラマ、海外映画など幅広いジャンルを揃えています。しかし、字幕がベトナム語のため、日本人にはハードルが高いのは事実です。
ちなみに、テレビ保有世帯率は実に87.8%を誇り、大衆化された媒体です。
参考URL(JETRO HPより)
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Download/Overseas_report/1410_teramoto.html
まとめ
総じて、急にベトナム人に読書の習慣が浸透するのは難しいのが現状であり、今後は特にスマートフォンを使って情報収集する比率が固まっていくに違いありません。
ベトナム人の読書量が圧倒的に少ないのは事実ですが、実際知識を得るのには貪欲な人が多い印象も受けるので、ベトナム人の読書量が少ない事実にあまり悲観的になる必要はないかもしれません。
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