海外で働く魅力とは?~今後の日本で求められる人材になれる~

海外で働く魅力とは何か。

海外で働くと英語力が身につく、海外で働くとプライベートが充実する、など海外で働く魅力は人ぞれぞれだと思います。

今回は、「海外で働く魅力=今後の日本で求められる人材になれる」というキャリア視点で、海外で働く魅力をJellyfish HRの代表の中園が解説していきます。

 

 今後の日本の経済予測

「今後の日本で求められる人材とはどうのような人材なのか」を考える上で、まずは今後の日本経済を予測してみます。

まず、日本は戦後「先進国」としては類を見ないほどの高度経済成長を果たしました。
(日本は、戦前も世界第6位のGDPを誇る先進国でした。戦後に先進国になった訳ではありません。)

この経済成長を遂げる事ができた要因は多々あると思いますが、主要因としては人口激増が挙げられると思います。
戦後60年間で日本の人口は、約7,500万人から約5,000万人も増加しました。
移民をほとんど受け入れていない中で、先進国としてはすさまじい数の人口増加です。

日本の高度経済成長を支えたのは、この人口激増(人口ボーナス期)が主要因だったと言えます。
この人口激増の反動が、今から日本を直撃します。

人口激増期に生まれた世代(団塊の世代)の方々が一気に高齢化し、このことが人口の急減少を引き起こします。
日本の人口は、2026年(約10年後)には1億2000万人を切り、2049年(34年後)には1億人を切ります。

日本の経済成長を支えた主要因が人口増加だったとするのであれば、人口減少は日本経済のマイナス成長の主要因になることは明白です。

すでに様々な記事や書籍で、今後日本の人口が減少し経済成長が停滞する事が挙げられていますが、今後のキャリアを考えるうえで大前提として今一度認識する必要があると思います。

東京 夜景

 

 

 日本経済のマイナス成長を止めるには・・・

では、日本のマイナス成長を止めるためにどうすれば良いのか。

様々な対策が挙げられると思いますが、その一つに女性の社会進出を促進することにより就業者数を維持するという方法がよく挙げられています。

日本人女性の15歳から64歳までの就業率は、先進国平均の68%を下回る65%です。
日本人男性の就業率の85%と比較するとかなり低い水準です。

これだけを見ると、日本人女性の就業率はテコ入れをしやすい印象を受けます。

ただ、女性の就業率をあげる上で大きな課題がいくつもあります。

その一つは、現在の日本人女性の4人に一人は高齢者(65歳以上)であるということです。

2035年には、3人に一人が高齢者になります。そして、女性の平均年齢が50歳を超えると言われています。

つまり、女性の人口の多くが高齢者、または50歳以上になるため、女性の高齢者の就業率を上げなければ、日本経済のマイナス成長を止めるほどのインパクトを期待することは難しいと言わざるおえません。

また、仮に女性の就業率が上がった場合、男性の就業率が低下すると言われています。

さらに、今の日本社会では様々な問題があり、女性の就業率増加が出生率の更なる低下を招くことも懸念されています。

これらの理由で、女性の社会進出を促進することが、日本のマイナス成長を止める根本の解決になりにくいことが分かると思います。

working woman

 

 

 外国人労働者の増加

では、今後の日本の経済成長のために鍵となる対策とはどんなものになるのでしょうか。

そこで、今一番期待をされているのが、外国人移民を受け入れ外国人労働者を増やすという対策です。

しかし、単純に外国人労働者を増やせば良いというものではなく、外国人移民の受け入れにも様々な問題があります。

ヨーロッパでは、近年イスラム移民を多く受け入れたことにより、欧州の人口増加の90%がイスラム移民になるほど社会問題化されています。
特にフランスでは、イスラム移民の人口増加により2040年には国民の過半数がイスラム教とになると想定されており、ヨーロッパ各国で移民排他運動が行われるほどになっています。

このまま行くと、ヨーロッパ文明がイスラム教文明に取って変わられるからです。
そもそも、日本では外国人を受け入れた歴史がほとんどなく、外国人受け入れが難しい社会だと言われています。

問題が沢山ある移民受け入れは本当に日本で進むのか。

私の考えでは、受け入れ量の問題は別として、移民の受け入れは間違いなく進むと思います。
実際、外国人労働者の割合は毎年伸び続けており、日本の総人口の2%に近づく勢いです。

弊社の日本法人では外国人向けの人材紹介サービスを提供していますが、2014年あたりから外国人向けの求人数は日を追うごとに増加しています。

今後、日本における外国人労働者の割合が、総人口の3%、4%・・・と増加していくことは間違いないと思います。
実際、直近1年間だけで20万人の外国人労働者が増えており、日本経済のマイナス成長を止める最も有効な手段として、移民受け入れは確実に進んでいくでしょう。

外国人労働者

 

 

 外国人観光客の増加

話が少し変わりますが、近年日本を訪れる外国人観光客が急増しています。

これは、円安やビザの緩和などが理由だと言われていますが、仮に円高になったとしても長期的に見て日本を訪れる外国人観光客が増え続けると思います。
なぜならば、日本だけではなく世界的に国際観光客数(外国への観光客数)は伸び続けているからです。

国際観光客数は世界で年平均3.3%も成長し続けています。これは、発展途上の国々が経済発展を遂げることにより中間所得層が増え、海外旅行に行くことができる人々が増え続けていることが理由です。

そのため、今後も日本への観光客は増え続けることが予想されています。

今でも東京や北海道、沖縄、京都などの主要観光地では外国人観光客が激増したと言われていますが、10年後、20年後には、現在の2倍、3倍の数の外国人観光客が日本を訪れるようになることは間違いないと思います。

外国人観光客

 

 

 今後日本で求められる人材とは

前置きが長くなりましたが、「今後の日本で求められる人材はどのような経験・能力を持つ人なのか」という問いに戻りたいと思います。

すでに何を言いたいのかお分かりになると思いますが、

「外国人と一緒に働いた経験、または働くことができる能力」

「外国人観光客が求めることを理解できる能力」

この二つが、今後の日本において求められる経験・能力だと考えています。

今後、これらは語学力以上に求められるはずです。

現在、海外在住の日本人の数は約125万人しかいません。日本の人口に対して、僅か1%です。

これでは、移民の増加や外国人観光客の増加に日本が耐えることができるか心配になりますが、だからこそ「海外で生活をした」または「海外でビジネスをした」経験は、今後の日本において間違いなく重宝されます。

日本人の考える「仕事に対しての価値観」は、世界的にみて特殊です。

「家族(プライベート)よりも仕事を優先する」
「残業が当たり前」
「有給休暇という労働者の権利を使わずに働く」
「能力よりも経験年数を重視した年功序列」
「給料について不満を言わない」

など、多くの日本人が外国人からすると理解ができない仕事観を持っています。

別の観点から言うと、日本人は非常に真面目で、愚直に仕事に取り組みます。

仕事への動機付けが曖昧でも、何も疑わず仕事に邁進することができる事は日本人の特長だと思いますが、外国人には通用しないことが多いです。

海外で働く経験をすると、日本人が如何に特殊なのかが心底理解ができ、外国人と一緒に働くにはどうすれば良いのかを理解することができます。この経験・能力が今後の日本で重宝とされると考えています。

また、日本は観光後進国だと言われています。日本ほどの豊富な観光資源と安全性がありながら、世界の外国人観光客数でいうと26位と、香港、タイを下回る結果になっています。

観光大国とされるフランスでは年間8400万人の外国人が訪れており、東京オリンピックまでに年間2,000万人を目指す日本との差が分かると思います。

この結果は、「外国人観光客が求めることを理解していない」ことに他なりません。
日本人の多くがどうすれば外国人観光客が喜んでくれるのかを理解していない結果です。

つまり、「外国人観光客が求めることを理解できる人」は今後重宝されるはずです。

海外で生活すると、また海外で働くと外国人と日本人との違いが良く分かり、外国人の価値観を理解することができるようになります。

私は、海外で働く魅力の一つとして「今後の日本において求められる人材になれる事」だと考えています。

日本への移民を呼び込むターゲットとなるのはフィリピン、ベトナム、インドネシアなどの東南アジア諸国であり、日本への外国人観光客として今後の増加が期待されているのも同じく東南アジア諸国であることを考えると、特に東南アジアの人々と一緒に働いた経験、または東南アジアで生活した経験を持つことで更に必要とされる人材になれると思います。

今後、海外で働く日本人の数が増えていくことを願っています。


海外就職に興味のある方はぜひ無料転職相談よりご相談ください。

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