ベトナムの所得税と社会保険料はいくら?給料計算方法を解説!

ベトナムで転職・就職を目指す際に、給与のことは気になるもの。求人情報などに額面(Gross)給与で記載がありますが、個人所得税や社会保険料がいくら引かれて、実際の手取り(Net)給与はいくらになるのでしょうか。このような給与についての確認を怠ると、ベトナム就職をして最初の給料日に手取り(Net)給料が思ったよりも少ないというケースもあり得ます。

そこで今回は、ベトナムの個人所得税と社会保険について説明し、ベトナムでの給料計算の方法をお伝えしたいと思います。これで額面(Gross)給与と手取り(Net)給与の計算方法についてご理解をいただけると思います。

※実際の計算は様々な事情により、大変複雑になります。この記事は計算例も含みますがあくまでも参考程度に捉えてください。また、ベトナムの法律が変わることもございます。下記の情報は2018年10月時点のものです。

 

 ベトナムでの額面(Gross)給与と手取り(NET)給料の計算方法!

そもそも、ベトナムで額面(Gross)給与、手取り(Net)給与はどのように計算をされるのでしょうか。
答えは下記の通りです。

Gross 給与 − (個人所得税+個人負担分の社会保険料)=  Net給与

所得税には、会社負担分の所得税(CIT)と個人負担分の所得税(PIT)があり、Gross給料からは個人所得税(PIT)のみが引かれます。また、社会保険にも会社負担分の社会保険料と個人負担分の社会保険料があり、Gross給料からは個人負担分の社会保険料のみが引かれます。

それでは、これから個人所得税と社会保険料(強制社会保険)がいくらになるのかを見てきましょう。

 

 ベトナムの個人所得税(PIT)はいくら?

ベトナムと日本では、個人所得税の課税方法が異なります。日本とベトナムの比較も合わせて、解説していきます。

 個人所得税(PIT)の累進課税制度

日本もベトナムも個人所得税率は所得が高い人ほど負担が大きくなる累進課税の形式を採用しています。
計算式は以下の通りとなります。

ベトナムの個人所得税額 = (課税総所得 − 所得税控除)× 所得税率

ベトナム居住者の所得税率は5%~35%、ベトナム非居住者の場合所得税は一律20%が課税されます。
5%~35%という数字を見ると日本より所得税率が低い気がしますが詳しく確認していきましょう。

【ベトナムの所得税率】

月額課税所得税率税額(月)
500万VND以下~25,000円5%課税所得×0.05
500~1,000万VND25,000円~50,000円10%課税所得×0.10-25万VND
1,000~1,800万VND50,000円~90,000円15%課税所得×0.15-75万VND
1,800~3,200万VND90,000円~160,000円20%課税所得×0.20-165万VND
3,200~5,200万VND160,000円~260,000円25%課税所得×0.25-325万VND
3,200~5,200万260,000円~400,000円30%課税所得×0.30-585万VND
8,000万VND超400,000円超35% 課税所得×0.35-985万VND

 日本とベトナムの個人所得税(PIT)の比較

課税所得年収で日本とベトナムの個人所得税率を比較すると以下の税率になります。

【日本とベトナムの個人所得税率比較】

課税所得年収ベトナムの税率日本の税率
120万円20%5%
300万円25%10%
480万円35%20%

よく日本の個人所得税は高い!?なんて耳にすることもありますが、個人所得税の負担はベトナムの方が高いことが分かります。

個人所得税を少しでも減らすために、日本側での給料支給を検討してくれたり、家賃を会社負担で支払ってくれたりする会社もあります。ベトナム就職・転職が決まったタイミングで会社に相談してみるのも良いかと思います。

 

ベトナムの社会保険料はいくら?

ベトナムの社会保険料(強制社会保険)はいくらになるのでしょうか。ベトナムにはいくつかの強制社会保険があります。それぞれの加入対象と料率についてみてきましょう。

 社会保険

加入対象:1ヶ月以上の労働契約のある労働者
料率:Gross給与の8%

ただし、最低基本賃金の20倍の8%(2,224,000VND)が上限とされています。
ベトナムの社会保険は疾病・妊娠・労災・退職・死亡に対する保証です。

 医療保険

加入対象:3ヶ月以上の労働契約のある労働者
料率:Gross給与の1.5%

ただし、医療保険は最低基本賃金の20倍の8%(417,000VND)が上限とされています。

 失業保険

加入対象:3ヶ月以上の労働契約のあるベトナム人労働者
料率:Gross給与の1%

ただし、失業保険は外国人は加入対象外です。

 

 個人所得税と社会保険料は実際はいくらになるの?

では、実際にベトナムでの個人所得税と社会保険料はいくらになるのか計算をしてみましょう。

以下の計算ではわかりやすく所得税控除を基礎控除の900万VNDのみとして計算をしました。実際には細かな控除があるなどの事情があり、正確な金額は多少異なります。下記の計算は大まかなイメージをつけるための参考としていただければと思います。また、わかりやすいように1円=200VNDとして計算をしています。

例①月収10万円=2,000万VNDの場合

例①の個人所得税

課税総所得 − 所得税控除:2,000万VND-900万VND=1,100万VND

1,100万VNDに掛かる税率:15%

1,100万VND×15% − 75万VND= 90万VND = 4,500円

月収総額10万円の場合、毎月4,500円が所得税となります。

例①の社会保険料

社会保険(8%):2,000万VND×8%=160万VND

医療保険(1.5%)=2,000万VND×1.5%=30万VND

月額160万VND+30万VND=190万VND=9,500円

月収総額10万円の場合、毎月9,000円が社会保険料となります。

例②月収25万円=5,000万VNDの場合

例②の個人所得税

課税総所得 − 所得税控除:5,000万VND-900万VND=4,100万VND

4,100万VNDに掛かる税率:25%

4,100万VND×25% − 325万VND = 700万VND = 35,000円

月収総額25万円の場合、毎月35,000円が所得税となります。

例②の社会保険料

社会保険8%=5,000万VND×8%=222.4万VND(最低基本賃金139万VND×20×8%の上限)

医療保険1.5%=5,000万VND×1.5%=41.7万VND(上限)

月額222.4万VND41.7万VND=264.1万VND=13,205円

月収総額25万円の場合、毎月13,205円が社会保険料となります。

例③月給40万円=8,000万VNDの場合

例③の個人所得税

課税総所得 − 所得税控除:8,000万VND-900VND=7,100万VND

この7,100万VNDに掛かる税率:35%

7,100万VND×0.35-985万VND=1,500万VND=75,000円

月収総額40万円の場合、毎月75,000円が所得税となります。

例③の社会保険料

社会保険8%=5,000万VND×8%=222.4万VND(上限)

医療保険1.5%=5,000万VND×1.5%=41.7万VND(上限)

月額222.4万VND+41.7万VND=264.1万VND=13,205円

月収総額40万円の場合、毎月13,205円が社会保険料となります。

 

まとめ

ベトナムの個人所得税・社会保険料・Gross/Net給料計算について、大まかに理解いただけましたでしょうか。

実際にお仕事を探す際はGross給与でお話が進むことがほとんどです。気になるところはNet給与だと思いますので、事前に企業側に直接あるいは人材紹介会社経由で確認をしておき、Gross給料からどのくらいの個人所得税と社会保険料が引かれるのかを把握できておくと良いですね。

 

最新ベトナム求人はこちら

****************************************************************************************

▽ベトナム就職・転職に関する相談はこちら▽
ベトナム就職相談

Jellyfish Agentではベトナム就職・転職サポートを無料で行なっております。
ベトナムの求人・仕事に興味をお持ちの方はお気軽にお申し込みください。

記事一覧