ベトナムの交通事情や交通手段を解説!トラブル回避の方法は?

ベトナムと言えば、「バイクが多い」「渋滞がひどい」というような交通事情のイメージを持つ方も多いかと思います。実際にベトナムで就職・転職し、仕事をするとなると交通事情については気になるところ。そこで今回はベトナムの交通事情と交通手段について、網羅的に解説をしていきます。 

 

 ベトナムの交通事情の基礎知識

ベトナムにおける具体的な各交通手段については後ほど解説をしていきますが、まずは基礎的な交通事情についてお知らせをします。

 ベトナムではバイクが主流の交通手段

日本と違って、ベトナムの交通手段の中心はバイクです。道路を見渡すと日本では考えられないほどのバイクがあることが一目でわかります。米国のシンクタンク、ピュー研究所が2014年に行った調査結果によると、ベトナムでバイクを保有する世帯の比率は86%で、世界44か国・地域中でタイに次ぐ2位という結果でした。ちなみに、日本は21%でした。ベトナムのバイクのうち、ホンダが7割近くのシェアを持っているようです。

バイクに比べて、ベトナムでは自動車はあまり多くありません。自動車を持っている家庭は一部の富裕層に限定されています。ベトナムでは新車へは非常に高い関税をかけており、日本と同じ車種を買うのと比べて2倍以上にもなることがあります。もともとベトナム国民の所得からすると高価であるのに加えて、こういった事情もあり自動車は普及していません。

 

 ベトナムの酷い交通渋滞

ベトナムの都市部では毎日のように交通渋滞が発生しています。特にホーチミンとハノイの中心部では、年々渋滞が悪化している印象を受けます。

ベトナムの都市部での通勤ラッシュの時間帯(7:30-8:30 , 17:00 – 18:00)の交通渋滞は特にひどく、通常10分程度のところが30分以上かかることも珍しくありません。そもそも道路に対してバイクの量が多すぎることに加えて、交通ルールを守らない人が多くいること、それによって接触事故が発生していることなども渋滞をさらに酷くしています。雨季には道に大きな水溜りができることがよくありますが、それを避けて通ろうをする際には本当に酷い渋滞が発生します。

ベトナム政府も、年々悪化する交通渋滞を緩和しようと都市部での道路拡張や新たな信号の配置等対策に乗り出していますが、現状効果は限定的だと言えます。

 

 ベトナムでの自動車・バイクの免許について

ベトナムで自ら自動車・バイクを運転する場合は当然ですが免許が必要になります。ただし、ベトナムでは日本で発行された国際運転免許証も有効ではありません。ベトナムが加盟する国際条約(ウィーン条約)は、日本が加盟している条約(ジュネーブ条約)と異なるためです。ではどのように免許を取得するかというと、下記のいずれかになります。

①日本の運転免許をベトナムの運転免許に切り替える
②ベトナム人と同様に試験を受けて、免許を取得する

多くの場合は①の方法になります。申請場所や必要書類などは下記の通りです。

【申請場所】
各都市の交通運輸局

【必要書類】
・運転免許切替申請書
・日本の運転免許証(原本提示・写し提出)及び同翻訳文(翻訳文についてはベトナム公証役場での公証が必要)
・パスポート(原本提示・写し提出)
・ベトナム滞在許可書又はベトナム政府発行の身分証明書(原本提示・写し提出)
・顔写真(カラー、縦4cm×横3cm)

【所要時間】
申請受理後5業務日(土日・祝祭日等の休日はカウントされない。)

【手数料】  
135,000VND(2015年7月現在)

ちなみに、自動車を自分で運転しているベトナム在住の日本人はあまり多くありません。バイクを運転している日本人は一定いますが、自動車の運転を会社から禁止をされているケースもあるようです。

 

 ベトナムでの配車アプリの交通事情(Grabなど)

配車アプリとはタクシーのように現在地から目的地まで運んでくれる自動車・及びバイクを配車してくれるアプリのことです。日本では規制の問題があり、一部でしか利用ができない状態になっていますが、ベトナムの都市部においては使ったことがない人はほとんどいないほどに広く普及しています。スマホでアプリをダウンロードするだけで使えるようになります。使ったことがない人にとっても簡単に使えます。ベトナムで就職・転職が決定し、仕事をするとなった方は、是非配車アプリをダウンロードしてみてください。

 ベトナムで人気の配車アプリは?

ベトナムでは配車アプリの種類はたくさんありますが、シンガポールを本拠地とするGrab(グラブ)とアメリカを本拠地とするUber(ウーバー)が2大サービスが人気な存在でした。しかし、2018年4月にGrab(グラブ)がUber(ウーバー)の東南アジア事業を買収したため、現在ベトナムではGrabが圧倒的なシェアを持っています。

Grab(グラブ)について詳細に知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

 

 配車アプリのメリット

ベトナムで配車アプリを使うことは既存のタクシーを使うことに比べて大きなメリットがあります。

 料金が安い

基本的に、配車アプリの料金はタクシーを利用するよりも安いことが多いです。配車アプリの価格は需要と供給のバランスで変動をしますが、安ければタクシーの半額程度になることもあります。

 

 支払いが簡単

クレジットカードを事前に登録しておけば、カード支払いが可能です。したがって、目的地に到着をしてから現金で支払うことが不要になります。小さなことかもしれませんが、手持ちの現金がなかったり、ドライバー側がお釣りを持っていなかったりなどの場合のストレスから解放されます。

 

 明瞭会計

配車アプリでは配車をする時点で金額がわかります。従って、ぼったくられることもありませんし、いくらくらいかかるかという心配をする必要もありません。クレジットカード払いにしておけば、現金のやり取りも必要ありません。

 

 語学面での心配が不要

住所を現地語で伝えなければいけないことは場合によってはストレスになります。配車アプリの場合ですと、アプリに住所を入力するので口頭で伝えなくても目的地まで向かってくれます。

 

 ドライバーの態度がいい

タクシーと比較をして、ドライバーの態度がいい場合が多いです。これは配車アプリの構造的な要因があります。下車後に利用者がドライバーを評価する仕組みになっており、評価が低いと次回以降そのドライバーには声がかかりにくくなるという仕組みになっています。

 

 配車アプリのデメリット

これまで見てきたように配車アプリにはメリットが多くあります。しかし、強いて言うといくつかのデメリットがあります。

 都市部以外では使えない

都市部から離れるとドライバーが極端に少なくなります。そういった場合には利用ができません。

 

 寄り道・行き先変更ができない

基本的には乗車前に目的地を決めるので、乗車後の変更は認められません。

 

 ベトナムでのタクシーの交通事情

ベトナムでは、配車アプリもシェアを広げているものの、まだまだ既存のタクシーを交通手段として使う機会も多くあります。特に営業としてベトナムで働くとなった場合は頻繁にタクシーを利用します。ベトナムでタクシー事情や気をつけるべき点などについて解説をしていきます。

 タクシー会社

ベトナムを始め、東南アジアでタクシー関連のトラブルに遭うことは珍しくありません。ではまず何に気をつけたほうがいいのかというと、タクシー会社です。ベトナムでは数多くのタクシー会社がありますが、大手の会社のタクシーを使うことでトラブルに遭う可能性を低めることができます。

ホーチミンであれば、VINA SUN(ビナサン)とMAILINH(マイリン)の2社、ハノイではTaxi Group(タクシーグループ)、MAILINH(マイリン)、ABC taxi(エービーシータクシー)の3社が大きなシェアを持っており、比較的トラブルの少ないタクシー会社かと思います。

中には、車体を大手タクシー会社とそっくりにしている悪質な個人タクシーもあるので注意をするようにしましょう。

 

 タクシー料金

ベトナムではタクシーの料金はメーターで決定します。初乗り料金(700メートルまで)は11,000VND(55円)、700メートル以降15,000VND(75円)/kmです。2017年に東京23区の初乗り料金が大きく引き下げられ、730円から410円になりましたが、その料金と比較をしてもベトナムは8分の1ほどです。

 

 ベトナムのタクシーでよくあるトラブル

ベトナムのタクシードライバーは親切な方が多く比較的トラブルは起きにくいと思いますが、それでも異国の地ということもありいくつかのトラブルが起きます。ベトナムでよく起きるタクシーのトラブルをみていきましょう。

 言葉が通じない

タクシーの運転手はベトナム語しか話すことができないことがほとんどです。簡単な英語であっても理解されないと考えたほうがいいです。「あと何分で着きますか?」や「目的地までいくらくらいかかりますか?」という単純な会話も成り立たないので、気になる場合は事前に自分で調べた方がいいでしょう。

 

 行き先を知らない

タクシードライバーなので道をよく知っていると思いきや、そうでもないのが現実です。地方から出稼ぎに来ていて、都市部の道についてあまり知らないドライバーも多いようです。行き先の住所が伝わらない場合は、地図アプリでルート検索をして、ドライバーに指示をしながら走ってもらうしかありません。さらに悪いケースでは、知らないのにも関わらず知っているように走り出して、気づいたらドライバーも自分もどこにいるのかわからなくなってしまうということもあります。特に自分も行ったことのない場所に行く際には注意が必要です。

 

 遠回りされる

こちらが明らかにベトナムに不慣れで道を知らないと思われると、遠回りをしてお金を稼ごうとされるという悪質なケースもあるようです。心配であれば、スマホで地図アプリを開いて最短距離で目的地まで向かっているかチェックをしておくことをお勧めします。

 

 ベトナムでのバイクタクシー(セオム)の交通事情

ベトナムでは、セオムと呼ばれるバイクタクシー(セオム)も交通手段の1つとしてあります。 

 バイクタクシー(セオム)とは

ベトナムではバイクタクシーのことをセオム(Xe ôm)と言います。ベトナム語でXeは「車」、ômは「抱く」という意味。ベトナム市街であればたくさんのバイクタクシー(セオム)がいるので見つけるのに苦労することはほとんどないでしょう。その場にいる人に声をかければ乗せてくれるので、スムーズさという点においては他の交通手段よりも優れています。ヘルメットはドライバーが2つ持っているので貸してもらえます。バイクタクシー(セオム)の料金は交渉制になります。

 

 バイクタクシー(セオム)でよくあるトラブル

バイクタクシー(セオム)でも同様、いくつかのトラブルが発生しています。トラブルを防げるように、事前にバイクタクシーでよく起きるトラブルを抑えておきましょう。

 ぼったくられる

タクシーとは異なり、メーターがないので、行き先を伝えて交渉をすることで料金が確定します。中には、わざと事前交渉をせずに目的地に着いてから高額な料金を言ってくるドライバーもいるようです。そう言ったことがないように、利用をする場合は必ず事前の交渉をすることを忘れないようにすべきです。1と指で示して「1万VNDのつもりだったが、目的に着いたら10万VND」を請求されたなどのケースがあるので、紙に書くかスマホ画面で示しておくとよりいいと思います。

 

 行き先を知らない

こちらはタクシーと同じですが、目的地をわかっていないのに全く違う方向に走り出してしまうことがあります。初めての場所に行くときはスマホアプリでチェックしながら進んで行くほうがいいですね。

 

 ベトナムのその他の交通手段

ベトナムには、車やバイクなどのタクシー以外にもたくさんの交通手段があります。ベトナムでは情報弱者な日本人。最適な交通手段を選ぶことが難しいかもしれませんが、最低限のベトナムの交通事情の知識を身につけ、良い交通手段を選択できるよう頑張りましょう!

 路線バス

ハノイ・ホーチミンの都市部では市内に路線バスが張り巡らされています。最大のメリットはその金額で、ホーチミンであれば5,000VND(約25円)、ハノイであれば7,000VND(約35円)でほとんどの路線を利用することができます。タクシーなどの他の交通手段と比べてはるかに安い金額で移動できます。正式な時刻表はなく、15分ほどの間隔で運行をしています。タクシーや配車アプリと比べると利用するのが最初は難しいかもしれませんが、慣れれば非常に便利な交通手段になります。

 

 列車

2018年11月現在、ベトナムでは日本のように市内を走る列車はありません。ベトナムでは長距離列車のみを運行しています。代表的なものはハノイとホーチミンをつなぐ南北統一鉄道です。この列車のスピードは速くなく、最速でも時速70km程度での走行となります。ハノイ – ホーチミンで約33時間かかります。飛行機で行くとわずか2時間で着くので16倍以上の時間がかかることになります。時間に余裕のある方や風情を楽しみたい方の利用に限られ、ベトナム人の一般的な交通手段として活用はされていません。

 

 飛行機

ベトナム国内の移動においても、交通手段として飛行機を利用することは一般的です。3大都市のハノイ・ホーチミン・ダナンの移動については飛行機を使う場合が多いです。ハノイ – ホーチミン間は約2時間で移動ができます。料金としても、安い時期であればLCCを利用すれば往復1万円以下で航空券を取得することもできます。

ベトナムは国内線の飛行機や東南アジア諸国への飛行機代が安いので、ベトナム就職・転職が決まり、ベトナムで働くことになった場合は、飛行機に乗り、色々と旅行に行かれることをお勧めします!

 

 地下鉄

2018年11月現在、ベトナムではハノイ・ホーチミンで同時に地下鉄開通に向けて工事が進められています。ハノイでは全8路線、ホーチミンでは全6路線が計画されており、ともに2020年の開通を目指しています。当初工事は遅れていましたが、現在地下鉄工事もかなり進み、開通に向けて順調に進んでいる印象を受けます。

地下鉄が開通し一般的な交通手段として定着すれば、ベトナムの渋滞や環境問題が改善されるだけでなく、人々の移動範囲が広がり、それに伴って都市部も広がるなどのとてつもなく大きな影響をもたらすことが予想されています。人々の交通手段が変わる時に携われるのも不思議な感覚ですね。

 

以上、ベトナムの交通事情と交通手段についてお伝えしました。

 

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