【ベトナム就職者談Vol.66】中野伸吾さん/調理師

「現地での経験が一番大切」

ベトナムの料理学校講師中野さん

今回お話を伺ったのは、ホーチミンで学生に
日本料理を指導する中野伸吾さんです。
料理人として生きてきた中野さんが現在、
ベトナムはホーチミンで料理を教える立場にある理由とは?

反対を押し切り極めた道

インタビュー

――本日はインタビューをお願いします。それではまず自己紹介をお願いします!

中野:はい。中野伸吾、札幌出身です。
料理人や調理の指導者として約20年間、料理一筋で仕事をして参りました。

――中野さんは子供の頃から料理をする事が好きだったのですか?

中野:いいえ、実は調理専門学校に入るまでは全く料理をしませんでした。
そのため、進学の際には両親にも反対されましたね。
ただぼんやりと衣食住の中でも「食」の大切さを感じていたため、
それが料理の道を目指したきっかけかもしれません。

――ベトナムに来られる前はどのような場所で
料理をされていたのでしょうか?

中野:ベトナムに来る前は、ホテルを中心にフランス料理を作っていました。
その間に、フランス料理を作るからには本場に行ってみたいと思うようになり、
ドイツで3年間働いた事もあります。

――フランスではなく、ドイツを選ばれたのはなぜですか?

中野:当時フランスやイタリアは労働に関しての法律が厳しく
VISAの問題も多くあったので、他にいける国はないかとのことで
隣り合ったドイツやスイスを候補として探しました。

陸続きで簡単に他の国にもいけるので、食を学ぶために
バカンスを利用して色々な国へ行き、色々な物を食べました。
実際に現地で生活をして学んでいたというのは、自分の人生にとっても
仕事にとっても、本当に良い経験となりました。

工夫次第でどんなこともできる

ベトナムの料理学校講師中野さん

――さて、現在はベトナムで日本料理を学生に教えているとのことですが、
きっかけを教えて頂いてもよろしいでしょうか?

中野:きっかけは日本でのホテル勤務時代に遡ります。
ホテルには専門学校からの学生が実習生として来るのですが、
彼らに指導をすることで、彼らが目に見えて成長をすることや
反応が返ってくることがとても楽しかったんです。
これをきっかけに上級調理師の免許を取得し、先生になりました。

――その経験に基づいて教育と料理を両立させていらっしゃるのですね!
ベトナムでの授業はどんな感じですか?

中野:ホテルや観光の勉強をしている学生達の教養として
必修科目で料理を教えています。

――ベトナム人学生の料理…いかがですか?

中野:日本人の学生とあまり変わりありません。
しかし文化の違いから驚く事はあります。
例えば、こしのあるうどんを食べさせたら「硬い」とか、
調理前に肉を洗う事や、出汁(昆布と鰹節)を「生臭い」と言われたり…。

――それは驚きですね!全く考え方が違うことがよくわかります。
そのような場合はどうやって対処しているのですか?

中野:肉を切ってからも洗うなんて料理人としてはNGなので、
日本酒で拭くなどの工夫を行いました。
また、出汁に関しては授業内で日本人はこの香りを楽しむことや
懐かしい気持ちになることなどの説明をしたところ、
授業が終わる頃にはそのような言葉はなくなりましたね。
私自身もはじめはヌクマムに抵抗があったので、生徒の気持ちもわかります。

他にも生魚に抵抗のある学生が多いので、寿司を作る際には
ゆでた海老、カニカマなどを使用しました。

自分が工夫することはもちろん大切なのですが、
工夫や説明によって理解してもらえたり、受け入れてもらえたりすると
文化を受け入れられた意味も感じ、嬉しいですね。

――中野さんご自身はベトナム料理、いかがですか?

中野:やはりヨーロッパと比べてもベトナムは地理的に日本に近いですし、
日本食と似た料理などもあるので、びっくりするような物はないですかね。
むしろ自分は食に対する好奇心が強く
「何でも食べてみたい」と感じるので、少し変わったものも試しました!

――変わったもの…と言いますと?

中野:ネズミです。
でも道端にいるネズミではありませんよ(笑)
メコンデルタの地域で米を食べて育ったような特別なネズミです。
そのせいか臭みなども気にならず、味は鶏肉に近い印象でした。

ベトナムでの料理界改革に向けて

ベトナムの料理学校講師中野さん

――ベトナムで料理を教える立場でいらっしゃいますが、
将来的な希望や目標はありますか?

中野:料理人の地位が上がればいいなと思います。
現在のベトナムでは免許がなくても現場で実践で覚えていくといった
まさに昔の日本のようなスタイルですが、
学校に通い知識を身につけ、衛生面の知識も増えればと思っています。

「料理の学校に通い、料理人として生きていく」というような
志の高い学生を輩出することが私の役目だと感じていますし、
ベトナムの若者にそのような変化をもたらす事ができるように
自分の経験や知識を伝える事ができればと思います。

また、現在は三幸学園としての次のステップである
ベトナム初の100%外資の日本語センター設立準備に関わっています。
料理人としては今まであまり考える事のなかった
数字を意識する事や、経営などの知識を学んでいます。
今後ほかの地域にも日本語センターを設立する予定なので、
「人を活かし、日本をそして世界を明るく元気にする」という
三幸学園のビジョンに基づいてベトナムだけではなく世界の発展に
貢献できたらと思っています。

――最後に読者の皆さまへ向けてのメッセージを頂けますか?

中野:自分の海外での経験から強く思うことは、
ネットやテレビ、人づてに得る情報と
自分が見て・体験して得る情報は全く違うという事です。
現地で文化を直に体験するとそこからどんどん視野が広がります。

現在ベトナムでは、通訳を介して授業を行っていますが、
通訳がなくても表情や雰囲気から意図が通じることもあり、
言葉が全てでないとも感じています!

このように現地に行ってみるからこそわかることは多くあると思うので、
イメージだけで選択をするのではなく、
体験した上で選択することができたら、一番いいのではと思います。

――中野さん、貴重なお話をありがとうございました!

学校法人三幸学園HP:http://www.sanko.ac.jp/
三幸学園ロゴ

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